父から息子へ

50歳前に生まれてくれた一人息子へ残す言葉

最愛の息子へ 「うれしい!」というより「ほっとした…」

妻と結婚したのは、息子が生まれる10年前。
なかなか子宝に恵まれず
不妊治療に行ったけど、つらい思い続き
いつしか行かなくなった。


これが最後と再度、有名な不妊治療の先生のもとへ。
何度か体外受精を試み
ようやく授かった子供。
どんなにエコーで動くのを見ても、
お腹をキックしてのがわかっても
生まれるまで不安でしかたなかった。


生まれたとき、「うれしい!」というよりも不安が消えて
「ほっとした…」という気持ちだった。


中年というにもちょっとはばかる年齢になり、
どう考えても息子と一緒に過ごせる年月は
限られる。
遺言というわけではないけど、思いのたけを残すことに。